Virtual Server(IPアドレス)

BIG-IPは基本的にVirtual Serverというオブジェクトが然るべきトラフィックを拾い上げ、その設定にマッチした動作をさせます。動作というのは単純に振分けたり、iRulesでURLごとに振分けたり、HTTPのヘッダをいじったりというものを指します。
Virtual Serverがそのパケットを拾い上げるかどうかを決めるマッチ条件はIPアドレスとポート番号です。従ってVIPという習慣的な表現は正確ではありません。

Self IPとの関連性

Virtual Serverに設定するIPアドレスは、上述の通りマッチ条件にしか過ぎないので、Self IPと同一である必要はありません。従って以下のような構成も可能です。

Virtual ServerにグローバルIPを設定したいときに、BIG-IP自身が属するサブネットにも同じようにグローバルIPアドレスが必要な場合、上位ルータのBIG-IP側も含めると最低4個のホスト用IPアドレスにプラスしてネットワークアドレスとブロードキャストアドレスが必要になりますが、上図の構成を使用すると本当にサービスで必要なIPアドレスのみを効率的に使用することができます。当然上位ルータにはルーティングの設定が必要になりますが。

0 コメント